即戦力人材の採用確保に向けた中部電力の取り組み

中部電力株式会社:中川さん

中部電力株式会社:中川さん

課題

⚫︎昨今の労働人口減少を背景に中途採用の重要性を感じ始めてはいたが、これまで新卒正規採用に特化していたため中途採用の採用力強化が必要だった。

解決策

⚫︎他社での経験を有する即戦力、かつ、会社の文化を理解している人材としてアルムナイに着目。アルムナイを受け入れる文化を全社的に育てるために、カムバック制度を全社で導入。
⚫︎OB/OGのコミュニティ2000人ほどにカムバック制度に関するパンフレットを配布し、またHPにも投稿し、制度導入の周知を進めた。
⚫︎Alumyのニュース機能を用いて、退職者のカムバック意欲を高める情報発信を行った。

効果

⚫︎導入から1年弱で退職者から多数の登録があり、複数名採用者もでている。
⚫︎採用者は、相対的に要員数が少ない中堅層であるため、職場の強化につながっていると感じている。

中部電力グループでは、中部エリアを中心に電気をはじめ、くらしに欠かせないエネルギーをお届けしており、経営ビジョン2.0に掲げる、良質なエネルギーを安定・安価で安定的にお届けするという「変わらぬ使命の完遂」と地域課題の解決と活性化への貢献などによる「新たな価値の創出」に向けて取り組みを進めております。労働力人口減少や事業領域拡大のニーズを背景に、即戦力採用にむけAlumyのサービスを利用したカムバック採用を積極実施。今回は人事部門で長年キャリアを積み、アルムナイネットワークの構築に携わっている人財戦略室部長の中川さんに導入の背景や今後の展望について伺いました。

中途採用が難しい領域だからこそアルムナイに期待

ー 中部電力グループの抱えていた課題について教えてください。
中川さん: 労働力人口減少や会社が事業領域を拡大していく流れのなかで、当社は、これまでは新卒採用が中心で中途採用者数はそれほど在籍しておらず、近年、中途採用を拡大していく必要性を感じていました。
ー カムバック採用についてどのように考えておりましたか?
中川さん: 人材の価値を最大限に活かし企業の価値向上を図る人的資本経営がより重要となるなかで、退職者をグループ全体の資産にするためにアルムナイネットワークの構築は重要であると考えていました。また、中途採用は多様な人材を確保できますが、自社のOBであれば会社の文化や風土に精通しており、かつ本人の人柄をある程度把握している人材であることから、即戦力として期待していました。
ー 社内からはどのような声があがりましたか?
中川さん: 否定的な声はあがりませんでした。以前であれば否定的な声があったかもしれませんが、今はむしろ社内の経験がある人をぜひ入れてほしいという声が多かったです。


幅広く告知をすることで登録者が安定拡大

ー 今回のカムバック採用の仕組みで重視されていたポイントはありますか?
中川さん: 近年の労働市場の流動性の高まりに伴い、当社でも同様傾向にあります。これまでの新卒中心から中途採用を拡大する中、転職もキャリアの一つと位置付けられるような風土を作っていくことが採用戦略上も重要であると考えました。その中で、カムバック採用の仕組みを検討する上では、退職者の採用を中途採用と同様にするなど双方に納得感のあるような制度設計を心がけました。
ー Alumyのどの点が貴社にとっての最大のメリットでしたか?
中川さん: 運用に対するコストの面と退職者とのつながりの持ちやすさが大きいと思っています。Alumyは初期費用やシステム利用料がかからず、カムバック採用発生時の成功報酬のみのためコスト面でのメリットが大きいです。またAlumyさんのサポートのおかげで、カムバック採用専任の人事を弊社内で置く必要なく、既存の中途採用担当者の業務の一部として無理なく運用できています。
また、退職者にとっては当社の人事と直接コンタクトをとるのは少々気まずさを感じてしまうと思うので、Alumyさんが間を取り持ってくれることによって退職者と具体的なコミュニケーションがとれていると感じています。
ー 導入してどのような影響がありましたか?
中川さん: 取り組みを開始して早々に、既に100名近くの方から応募をいただき、複数名のカムバック採用が実現しています。社内に相対的に少ない中堅層の採用ができています。
アルムナイネットワークを通じて、過去に当社で活躍した経験を持つ人材が、再度活躍の場を求めて戻ってくる傾向があること確認できましたし、企業の競争力を強化するためにも有効な手段であると考えております。
ー 今後の活用予定について教えてください
中川さん: 現状よりも労働市場の流動性が高まるような場合には、アルムナイとの関係構築がより重要になってくると考えており、部門担当者とアルムナイが直接コミュニケーションをとることができるような仕組みを検討していきたいと考えています。
ー 引き続きAlumyがお役立ちできるよう改善を進めてまいります。貴重なお話をありがとうございました!

※掲載内容は取材当時のものです。