「戻りたくても声をあげられない」カムバック潜在層へのアプローチに挑戦したかった
ー 皆さんの抱えていた課題について教えてください。
鹿熊さん:
”コロナでの業界不安による退職者の増加”という、飲食業界が抱える課題は、当社でも大きな課題として捉えられていました。現状コロナも落ち着き、店舗の活気は戻っているものの、退職された方が自ら戻ってきてくれるわけではありませんでしたので、何か手を打ちたいと思っておりました。
ー カムバック採用についてどのようなイメージを持っていましたか?
鹿熊さん:
実は、カムバック採用自体は、もともと年間数件程度発生していたんです。
ただ、たまたま当時の上司とプライベートで繋がりがあった方などの一部の再入社にとどまっており、きっとこれは氷山の一角にすぎない事例なんだろうなと思っておりました。
「辞めてしまっている手前、自らカムバックを言い出しづらい人」や、「自分はカムバックできるだろうか、カムバックして本当に良いのだろうか、と不安を感じている人」など、「戻りたくても自ら声をあげられない」カムバック潜在層がいるのではないかと感じておりました。
開始1ヶ月で50名以上のデータベースを構築。開始2ヶ月で様々な雇用形態にて5名以上の内定を創出。
ー Alumyのどの点が貴社にとっての最大のメリットでしたか?
鹿熊さん:
今回の取り組みでは、「戻りたくても自ら声をあげられない」潜在層に対して、「大歓迎ですよ!」「戻ってきてほしいと思っているんだよ!」という点をお伝えし、安心してもらうきっかけづくりをすることが肝となっていました。
そこでAlumyにて、退職者様へのサイト案内のコンテンツ制作のフォロー、加えて”カムバックコーディネーター”との面談を実施いただきました。
カムバック採用を実施するためには、まずは退職者様にサイト登録いただく必要があります。そのため、Alumyのマイページに登録いただくために、退職者様に案内するチラシやSMSなどのコンテンツのご提案をいただきました。
また、「戻りたくても自ら声をあげられない」カムバック潜在層の抱える心理的なハードルを、カムバックコーディネーターが介在することで、退職者様の「一旦話を聞いてみたい」という動機形成ができているように感じます。
ー 導入してどのような効果がありましたか?
鹿熊さん:
Alumyの運用を開始してから約2か月で多数面談実施ができており、うち5名に内定をお出しできました。既に複数名が現場配属されている状況です。
また、正社員でのカムバックのみならず、アルバイトでのカムバックなど、様々な雇用形態にて事例創出ができています。今回入社に繋がった方で、退職後、現場社員が全く繋がれておらずお声かけができていなかった方の採用も叶い、属人的でない、仕組み化されたカムバック採用を実現することができたと感じています。
また、ご本人のご希望の働き方に合わせ、在籍時に所属されていた系列店舗や拠点とは異なる配属先で内定が出た方も多数おられます。
過去DDグループで働いた経験がある退職者だからこそ、ご本人のニーズにあわせ雇用形態や配属先の調整ができており、新たなマッチングを創出することができたと感じています。
今後アルムナイ向けに、“カムバック”という形に拘らず、様々なコンテンツを配信していきたい
ー 今後の活用予定について教えてください
鹿熊さん:
今後も登録者の増加を目指すことはもちろんですが、登録者に対して、カムバック採用のお知らせ以外にも様々なアプローチをしていきたいと考えています。
ニュースの配信、店舗情報のお知らせ、などなど、再入社のツールとしてだけではなく、DDグループ社との繋がりをもっていただける場として発展させていきたいです。
ー 引き続きAlumyがお役立ちできるよう改善を進めてまいります。貴重なお話をありがとうございました!
※掲載内容は取材当時のものです。